大学で学ぶ経営学部と経済学部と商学部

大学の学部

経済学部、経営学部、商学部の違いについて疑問がある人も。

自分の希望する就職先に進むには、大学はどこにするかだけでなく学部も早い段階で 決めて有利な就職活動を行えるようにしたいものです。 いずれ自分で商売をしたいと考える学生は経済学部、経営学部、商学部あたりが目標 になるでしょうが、この3つの学部の違いについて詳しく理解しているのは高校生 はおろか、大学生にも少ないようです。 経済学と経営学は名前が似ていますし、商学部から連想されるのも似たような イメージでしょう。 だからといってどの学部へいってもよいというわけではなく、それぞれで学べる 事柄は同じではありません。 どの学部で学んだのかによって就職先も変わるでしょうし、自分の希望する進路 があるのならそこに進むために有利になるよう、有意義な大学生活となるような 学部を選ばなくてはいけません。 自分で会社を経営したい、親の家具屋を継いで商売をしたい、海外に日本料理の お店を出して日本の食文化の素晴らしさを広めたい、留学先で得た経験を活かして 輸入品の販売をする会社を作りたい、と考えてそれっぽい学部へ進もうとしても、 どの学部で学べばいいのかよく分からない学生も多いでしょう。 経済学とは経済現象を理論的に、イメージだけではなく理論立てて解明することを 目的としています。 なぜそうなるのか、それまではなんとなく理解していたようなことをしっかりと メカニズムを理解するのに役立ちます。 いっぽう経営学や商学は、経済活動、社会現象や制度的現象の学際的な分析を 目的としている学問です。 そして経営学と商学の違いは、経営学が企業や行政組織など大小さまざまな組織の 運営や管理について学ぶことを目的していますが、商学では流通や貿易、金融や保険 など商業行為の実際とその理論について学ぶことを目的とします。 商学のほうがより身近な経済の動きについて学ぶことができるでしょう。 商売をやっていれば国の政策によって大きな影響を受けることがありますが、 それよりももっと小規模な視点から考えるべきとこも多くあります。 町のおもちゃ屋や本屋、レストランや回転寿司屋、美容院やエステやサロン、 服屋や靴屋、CDショップや雑貨店、マッサージ専門店や整体などは、大きな経済を 見据えることも必要でしょうが、もっと近くの物事を注意して商売をしていくことが 重要にも思えます。 商学はより実務的な事柄を学ぶことの出来る学問と捉えておけばよいでしょう。 経済学で扱うものは商品の値段や輸入量・生産量で、これらは明確な数字で表現 することができます。 つまり数学もある程度は使いますので数字に弱い人は及び腰になってしまいますが、 数学といっても高校で習う初歩的な知識があれば問題ないでしょう。 商学部と経済学部とではどのような違いがあるのか、学べることの違いはなんなのか よく理解されていない学生が一番多いように思えます。 この違いは大学によって考え方にも違いがあり、境界線もあいまいで一般論として どう違うのかをはっきりと説明するのも難しくなります。 商学部で主に扱われる内容は企業経営に関わる現象を対象とした、応用的な社会科学 になるのですが、これが経済学部など他の社会科学系の学部とは異なる商学部 の持つ大きな特徴です。